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先延ばし病の特徴3

取り掛かるまでが一番大変

先延ばし病のある人にとって最も大変なことは、そのタスクの一番最初のステップに取り掛かることです。

勉強や宿題であれば、机に向かって教科書を開くという段階。

読書であれば、本棚からその本を持ってきて開くという段階。

ランニングであれば、ランニングウェアに着替えるという段階。

引っ越しの準備であれば、ダンボール箱を手に入れて最初の荷物を箱に詰める段階です。

 

この段階さえクリアできれば、その後はある程度流れに乗って進むことができるのですが、先延ばし病の人は、この段階に到達することができません。

つまり、そもそもタスクを始めることができないのです。

そのため、先延ばし病のある人は、タスクの進捗が0のまま長い時間が経過し、取り掛かり始めた瞬間から一気に進むという進め方になりがちです。

そして厄介なことに、取り掛かり始めて勢いがついたものでも、一度中断してしまうと、また取り掛かり始めるのに時間がかかるようになります。

何日かかけてやるようなタスクがある場合、毎日毎日、取り掛かり始めるまでに一定の時間がかかってしまうのです。

複数のタスクがあると、一つのタスクすらできなくなる

先延ばし病のよくある症状に、「タスクが一つの時はそれに取り組むことが出来るのに、タスクが多くなってくると、逆に一つのタスクに取り組むこともできなくなってしまう」という人がいます。

例えば「仕事のための書類の準備」「役所での住所変更の手続き」「洗濯洗剤の購入」「友達にオススメされた映画を見る」「ストレッチの習慣を始める」といった複数の事柄が同時に頭のなかにある時、せめてどれか一つでも取り組めばいいのに、どういうわけか、どれもやらないまま時間が経ってしまうのです。

こういう時は、これらの事柄に取り組む優先順位をつけて1つずつ潰していくことが効果的です。

しかし、その「優先順位を付ける」という作業を先延ばしにしてしまう事があるのが大きな問題です。

こうなると結局何も取り組むことができないまま、また新たなタスクが発生して頭の中にストックされ、さらに取り組めなくなってしまいます。

先延ばし病によって、先延ばし病が悪化する

一人一人が持つ先延ばし病の重さは決まっているわけではなく、時間とともに変化します。

これを改善する方向に変化させることができれば良いのですが、先延ばし病は、先延ばし病自体が原因となって悪化してしまうのです。これは先延ばし病が持っている非常に厄介な性質です。

何かを先延ばしにすることを繰り返し、「また先延ばしにしてしまった」という後悔を積み重ねると、段々と「自分は何かに早く取り組むことが出来ない」という感覚が芽生えてきます。

この感覚をもつ人は、何か新しいことに取り組むときも「きっと今回も先延ばしにしてしまうだろう」と無意識に考えてしまい、早く取り組もうという意識が起こりにくくなります。

そのせいで、また先延ばしをしてしまうようになるのです。

さらに困ったことに、様々な先延ばし病の対策は、その対策に慣れてしまうと、効果がなくなってしまうことがあります。

例えば、先延ばし病の対策の中に「目標を見えるところに掲示する」というものがあります。

そこで、壁に「1日1ページ本を読む」という目標を掲示し、最初の3日間は効果があったとしても、4日目以降に先延ばしをしてしまうと、この掲示の効果はなくなります。

そして、壁に掲示した目標を破ることに慣れてしまい、それ以降は別の事柄に対しても「壁に目標を掲示する」という対策の効果が薄くなってしまうのです。

このようにして、先延ばし病は、本人の取り組む意識を薄め、対策の効果も無効化しながら、どんどん悪化していくのです。

締め切りのないものは一生先延ばしされる

先延ばし病は人生に直接的な大ダメージを与えてきます。

先延ばし病がある人でも、締め切りが近づくと爆発力を発揮してなんとか間に合わせられることが多いです。しかし一方で、締め切りのないタスクについては、この爆発力が発揮されません。

「筋力トレーニングをして健康な肉体を手に入れる」「外国語の練習をして外国人の友達を作り旅行に行く」「より良い仕事に就くため転職活動をする」といった自ら設定した目標は、外的に設定された締め切りがないため、締め切り前の爆発力が発揮されません。

そして、夢や自己実現といった、人生において本当に重大な目標というものは、往々にして締め切りがないことが多いのです。

先延ばし病の本当に厄介な点はここにあると言ってもいいかもしれません。先延ばし病にかかっている人は、普段のタスクの実行に悩まされるだけでなく、夢を叶えることができなくなるのです。

それも、ただ夢を叶えられないわけではなく、そもそも夢に向かって何かを始めることが出来ません。自分に夢を叶えるだけの才能があるかどうかを試すための土俵に、上がることすら出来ないのです。

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