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取り組む準備による対策2

スケジュールを立てる時、日々の目標を下げる

スケジュールはうまく使おう

何かに取り掛かる時にスケジュールを立てるのはよくあることです。

でも実は、スケジュールを立てるのは必須ではありません。

「食器洗いをする」や「単語帳を進める」など、スケジュールがあろうとなかろうとどうせやることが変わらないものについては、スケジュールなしで取り組んでも良いわけです。

むしろ、先に「スケジュールを立てる」というタスクを用意してしまうと、タスク量が一つ増えてしまいます。

スケジュールなしでタスク本体に取り掛かれる場合は、すぐに取り掛かってしまったほうが良いです。

しかし、先延ばし病にかかっている人は、それができないことが多いです。

すぐやれと言われてすぐやれるなら、何も苦労しないわけです。

そこでスケジュールが役に立ちます。

スケジュールは、うまく使えば、先延ばし病の対策になります。

スケジュールを立てる時だけは、やる気に満ちている

ここで言う「目標」とは、とりたい資格や合格したい志望校といった「あなたが本当に達成したい目標」のことではありません。

「今日はここまでを目標にしよう」といった、日々の目標のことです。

はっきり言ってしまいますが、先延ばし病の人は、スケジュールを立てるのが下手です。

どう下手なのかと言うと、自分の「きちんとタスクに取り組むことができる能力」を過大評価してしまうのです。

スケジュールを立てている時というのは、モチベーションが高くなっている時ですから、モチベーションが低くなってしまっている時のことをしっかりイメージすることができません。

ですので、つい「ここまでできたらいいな」という願望を詰め込んだスケジュールになってしまうのです。

当日のスケジュールを立てているのならまだマシで、数日先や数週間先のスケジュールを考えている場合はその影響が顕著に現れます。

そしていざこのスケジュールに従って動き始めると、そんなに動けないことがだんだんわかってきます。

そうして一度スケジュールが崩れたら最後、「少しでも追従しよう」という気が起こることもなく、何もしない日々に戻ってしまうのです。

スケジュールに入れる一日分の目標を大きく減らす

対策はとてもシンプルで、スケジュールを立てる時に、1日の目標を下げることです。

それだけなのですが、これが意外に難しいのです。

スケジュールを立てているときはモチベーションが高まっています。

その状態のまま、1日の目標を下げてスケジュールを考えようとすると「もっとやった方が良いのではないか」と考えてしまい、なかなか目標を下げることができません。

でも、そのスケジュールを実行する未来の自分は、スケジュールを立てているあなたよりもずっと「取り組む能力」が低いです。

そこで、「自分よりも遥かに能力の低い誰かのスケジュールを代わりに考えてあげているんだ」と考えましょう。

そして、「いくらなんでもこの程度ならできるだろう」というスケジュールを考えてあげるようにすると良いです。

周囲にある誘惑物を取り去る

誘惑を減らすのは基本的ですが、大変効果的な方法です。

もしあなたが、タスクを先延ばしにしてついテレビを見てしまうなら、テレビのコンセントを抜いてしまいましょう。

もし携帯ゲームをしてしまうなら、そのゲーム機を誰かに預けてしまいましょう。

もしSNSを見てしまって時間を取られているのなら、インターネット接続を切断しましょう。

タスクにインターネットが必要でそれができないなら、特定のページの閲覧をできないようにするサービスを導入しましょう。

とにかく、誘惑にハマろうと思ってもできないような状況を作ってしまうのです。

こうすることで、頭の中の車が突っ込んでしまう誘惑や底なし沼を、あらかじめ埋めておくことが出来ます。

誘惑にハマる確率を下げる

中には、「いくら誘惑をなくしても、また別の誘惑にハマってしまうから意味がない」と考える人もいるかもしれません。

それでも、自分がハマった誘惑を、1つずつ潰していきましょう。

ある日テレビを見てしまったのなら、テレビのコンセントを抜いてテレビ本体を裏返してしまえば、翌日はテレビを見ずにすみます。

その結果漫画を読んでしまったのなら、家にある漫画を古本屋に売ってしまいましょう。

こうして1つずつ潰していけば、誘惑にハマる確率をどんどん下げていくことが出来ます。

「漫画を読もうと思ったけど、ない。仕方ないから作業するか。」というように、タスクに取り組む確率を上げることができるのです。

ご褒美を用意する

古典的な方法であり、非常に有効な方法です。

読者の皆さんの中にも、子供の頃の夏休みに「この冊子を○○ページ進めたらゲームをやる」「ポスターの下書きが終わったらスイカを食べる」というような形で宿題に取り組んだ方がいるのではないでしょうか。

それと同じことを今あらためてやってみましょう。

昔使ったことのある方法なのに、案外忘れていた人も多いのではないでしょうか。

ご褒美はレストランでもエステでもゲームでも漫画でもかまいません。

達成条件とご褒美の中身を明確にする

この方法の良い所は、時間的に近い位置に魅力的なゴールを設定することで、それを達成した時の楽しいイメージを強く持てることです。

頭の中の車から近い位置にゴールを設定することになるので、霧の中でもゴールを目視でき、理性も深層心理も一緒にそのゴールを目指すことが出来ます。

ということは、例えば「資料作りをある程度進めたら遊んでも良い」という曖昧な目標を設定してしまうと、達成のイメージを明確に持つことが出来ず、効果が薄くなります。

「資料作りを進めて、資料に載せる情報を決定する段階まで完了したら、SNSを見たり投稿しても良い」のように具体的にしましょう。

タスクが複雑

ところで、この方法ですが、子供の頃には生じなかった問題が2点あります。

一つは、夏休みの宿題と違って所要時間の読めないタスクがあることです。取り組み始めてみたら思ったより時間がかかることがわかった、というケースがあるのです。

例えば「プログラミングで○○○○という機能まで完成したら、録画したテレビ番組を見る」という目標を設定したとしても、その機能を作るためには別の機能を使う必要があることがあとからわかり、それを使うためは現状の知識だけでは足りないので追加で勉強をする必要があり、という具合です。

やることが単純な夏休みの宿題と違い、大人の宿題はやってみるまで中身がハッキリ見えてこないことがよくあります。

この場合、せっかく対策が効いて先延ばしをせずに取り組んだ場合でも、ご褒美が手に入らないことになってしまいます。

ご褒美が手に入らなさそうな気配がしてくると、一気にモチベーションが失われてくる恐れがあります。

二種類の条件を付ける

そこで、次のように工夫してみましょう。

「○○○○という機能まで完成するか、仮に完成しなくても、3時間しっかり取り組んだら録画したテレビを見る」というように、サブの目標を決めるのです。

あくまで1つめの目標を追いかけておきながら、もし仮に不測の事態で完成が遠のいても、取り組むモチベーションを下げることなく引き続き取り組むことができます。

「しっかり取り組むというのきは曖昧な目標ではないか」と思った人もいるかもしれませんが、この場合は既に「取り組み始める」という最も高いハードルを超えた後なので、そのまま勢いに乗って取り組み続けることがし易くなっています。

大人にとってのご褒美

もう一つの問題は、子供の頃と違って魅力的なご褒美が用意しにくい場合があることです。

今でも夢中な趣味があってご褒美に使える人はいいのですが、特に趣味がなくレストランもゲームもなければないで済んでしまう人や、旅行が趣味のため日々のご褒美として設定できない場合はこの方法が使いにくいです。プールやスイカは大人にとってのご褒美として働きにくいでしょう。

この場合は、どうしても日々必要になる活動をご褒美に設定してみましょう。

具体的には、食事や睡眠です。「メールの文面を完成させ送信したら夕食をとる」「資料のシート1まで完成させたら寝る」などです。

ただし、これらは仮に達成されなかった場合でも取らなければならないものなので、この場合もサブ目標として、終了条件を設定しておきましょう。

「○○時になったら完成していなくても寝る」のような形です。

早く完成させれば早く寝ることができるし、仮に難易度が予想以上だったり、結局サボってしまって進められなかった場合でも、○○時になれば確実に寝ることが出来ます。

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